
総合診療の視点を薬局へ~薬剤師が地域医療で輝くための6つの実践スキル~
概要
※本セミナーは1月15日に開催したセミナーのアーカイブ配信です※
患者の身体だけでなく、心、家族、生活環境、地域全体にまで目を向けた診察を行う総合診療医。あらゆる角度から情報収集し、患者ひとり一人に適切なケアを導き出す、 その診察技術を支える知識と経験に興味はありますか。
● 医者の知識を薬剤師が知って意味があるの?
● 難しすぎて短い時間では理解できないんじゃないの?
● 学術的な話で現場での応用は効かないんじゃないの?
そんなことはありません。総合診療医から学ぶことで、他の薬剤師・薬局と一味違う対応をすることが可能です。
例えば…
● 患者の年齢や家庭環境など、ライフステージに合わせた最適な健康アドバイスを実施する方法
● 聞き取った情報をパズルのように組み合わせて目の前の患者の容体を推測するロジック
● 在宅現場で明日から活用できる最低限押さえておきたいバイタルサインの見方
あらゆる患者を受け入れ、必要に応じて継続治療を行ったり、医療機関やケア施設、行政とつないだりと、処方以外の対応も積極的に行う総合診療医の業務範囲は、医療機関のハブと呼ばれる薬局の役割とよく似ています。「患者の人生を診る」と言われる総合診療医に学ぶことで、薬を出す以外の価値、例えば医療機関との連携、窓口での患者応対、ターミナルケア等の専門性の高い医療対応等をワンランク上げることが可能です。
〇総合診療科をお勧めする理由
私たちが大杉先生と出会ったのは3年前。どんな患者も受け入れて、目の前の患者の話に耳を傾ける。必要に応じて適切な機関やコミュニティにつなぐ。当然、一人当たりの診察にかかる時間が増えてしまうため、1秒でも長く診察時間を取って、1人でも多くの患者を対応できるように、トヨタのKAIZEN方式を導入して徹底的に業務効率化をしている。当時総合診療科という科目すら認識していなかった私たちは、その業務範囲の広さに驚くとともに、大杉先生をはじめとする総合診療医の方々の仕事に向き合う姿勢に感動しました。
薬を出す+αの価値を発揮したいとお考えの薬局にとっては、「目の前の患者に耳を傾けて、処方以外の提案をしていく」という総合診療医の診断プロセスは非常に有意義な内容になるはずです。「対物から対人、門前からかかりつけへ」のひとつの答えがそこにはあります。
〇学べる内容(一部)
✓ 日本の医療制度(フリーアクセス)の抱える問題点
✓ 総合診療医と薬剤師のタッグが地域医療を変える
✓ 薬局だからこそできる!ヘルスメンテナンス
✓ 気分は名探偵!?診断推論の基本なアプローチ
✓ 最低限押さえておきたいバイタルサインの見方
✓ 医療関係者が陥りやすい倫理的ジレンマの解決方法
現代の日本医療は、患者自身が診療科を選ぶ仕組みが一般的ですが、このことで検査が重複したり、重大な疾患が見つかりづらくなったりする可能性があります。こうした課題を解決する鍵となるのが、「総合診療医」の存在です。
総合診療医は年齢・属性・疾患問わず、あらゆる患者に対応するために、身体だけでなく、心、家族、生活環境、地域全体にまで目を向けた診察を行い、患者ひとり一人に適切なケアを導き出します。薬を出すだけでなく、必要に応じて行政やケア・介護施設、地域のコミュニティなどとの橋渡し役も行うため、「人生を診る医師」とも呼ばれています。総合診療医の役割は、薬局や薬剤師の業務とも親和性が高く、患者の健康課題を包括的に支えることで、地域医療の未来を切り拓く可能性を秘めています。
本セミナーでは、総合診療の視点とスキルを詳しく解説し、薬剤師が地域医療においてさらに貢献するために習得すべき「6つの実践スキル」をご紹介します。総合診療の視点を取り入れることで、薬局が地域医療の中心的な存在へと進化するためのヒントを、ぜひお持ち帰りください。
【 日時 】
2025年3月15日(土)12:30~14:00 オンライン開催(1月15日に開催したセミナーのアーカイブ配信)
【 講師 】
大杉 泰弘(豊田地域医療センター副院長 総合診療科部長)
2004年に藤田保健衛生大学(現藤田医科大学)医学部を卒業。同大学で初期研修後、2006年より飯塚病院にて後期研修修了。2008年より飯塚・頴田家庭医療プログラムの第1期生として後期研修後、2011年より頴田病院家庭医療センター長に就任。2015年豊田地域医療センターに赴任し、藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム(現藤田医科大学 総合診療プログラム)を設立。
糸賀 誠(マイライフ株式会社 代表取締役 )
「健康と幸福の人生100年時代を可能に」という想いから、地域住民の健康習慣が身につく日本初の業態「オールファーマシータウン」開発等、地域医療において先進的な取り組みを行っている。
岡田 浩(和歌山県立医科大学薬学部 社会・薬局薬学研究室教授)
36歳まで小中学校講師、学習塾講師として勤務後、長崎大学薬学部に入学。2005年に卒業、40歳で薬剤師の国家資格を取得。薬剤師として勤務していた中で、「仲良くなった糖尿病患者さんの血糖値が改善していく」という経験を機に、京都医療センターなどで研究に取り組み、2017年に京都大学大学院で博士号(健康社会医学)取得。その後、薬剤師に処方権がある、カナダ・アルバータ州に2年間留学。処方権をもった薬剤師の働き方・患者さんとの向き合い方・医療の変化を実感し、「日本の薬局薬剤師が高血圧患者を対象にカナダの薬局薬剤師と同様の介入を行うと、25年間で20兆5500億円の医療費削減効果が見込める」という論文を発表。
【 お問い合わせ 】
株式会社ソラミチシステム
【 注意事項 】
同業他社様のご参加はご遠慮いただいております
開催日程
- 2025/03/15 12:30 - 03/15 14:00 (90分)
申し込み期間
- 2025/02/18 22:02 - 2025/03/15 14:00
次回の開催までおまちください。